はりたつお 「Wish（願い）」

あたたかな灯りに照らされた楽器店のショーウィンドウを描いた作品です。
窓越しに並ぶ弦楽器の柔らかな曲線が、静かな街の夜に優しく響いているように感じられます。
黄昏から夜へと移ろう時間の中、街路樹の影が路面に伸び、雪のように舞う光が心に小さな音色を残します。
外の世界に漂う静けさと、ガラスの向こうにあるぬくもりとの対比が美しく、見る人の胸にやさしい憧れと希望を呼び起こすようです。
まるで音楽そのものが光になって街を包み込んでいるような、詩的な余韻をもつ一枚です。

この作品は、飾る空間に静かな温もりと深い安らぎをもたらします。
オレンジやブルーを基調とした穏やかな色調が、心を落ち着かせながらも、どこか懐かしい優しさを漂わせます。
リビングや書斎、音楽を楽しむ空間に飾ると、夜の静寂にそっと寄り添うような柔らかい光の印象を与えてくれるでしょう。
また、照明の明暗によって雰囲気が変わり、昼は穏やかに、夜は少しロマンティックに表情を変えるのも魅力です。
見るたびに心の奥に小さな願いが灯るような、静かな感動を運ぶ作品です。