はりたつお 「キュウフン（台湾）」

台湾の山あいに佇む街・九份を描いた作品です。
石畳の坂道に沿って並ぶ建物は、どれも個性豊かで、朱色の提灯や緑のテラスが彩りを添えています。
山の斜面に広がる街並みの奥には、やわらかい光をまとった山の稜線が静かに重なり、どこか郷愁を感じさせる情景が広がります。
黄色を基調とした明るい色彩の中に、懐かしさとあたたかさが同居しており、旅先でふと立ち止まったときのような、心のやすらぎを思い起こさせます。
時間の流れがゆるやかに感じられる、心地よい余韻の残る一枚です。

この作品は、空間に明るく柔らかな印象を与えます。
黄色やオレンジのトーンが室内をあたたかく包み込み、穏やかな幸福感をもたらしてくれるでしょう。
カフェのようなリラックスした空間や、日差しの入るリビングに飾ると、陽だまりのような心地よさが広がります。
また、壁面の色を選ばずに調和するデザインのため、ナチュラルな木目や白壁との相性も抜群です。
旅の記憶や日常の中の小さな幸せを思い出させるような、優しいエネルギーを持つ作品です。