名司生 「猫柳」

ふわふわとした猫柳の枝に、雪の玉のように丸い小鳥たちが寄り添い、傍らには昔ながらの装束をまとった人物が描かれています。透明水彩の淡いタッチで表現された枝と芽のやわらかさが、春の訪れを予感させ、どこか懐かしいぬくもりを漂わせます。まるで絵本の一場面のような愛らしい構図で、自然と人と動物の調和が温かく伝わってきます。静けさの中に生命の息吹を感じさせる、やさしい和の世界観が広がる作品です。

丸く愛らしい小鳥と柔らかな猫柳の枝の表現は、インテリアに穏やかさと微笑みを添えます。明るく優しい色調が壁面に柔らかく溶け込み、リビングや子供部屋では和やかな空気を、和室では落ち着いた四季の情緒を演出します。可愛らしさと和の趣が共存しているため、モダンにもクラシックにも馴染む一枚です。飾ることで日常に小さな物語と安らぎを与えてくれる、心を和ませるアート作品です。