平石智美 「太陽の王様」

ひまわりの鮮やかな黄色と橙が画面いっぱいに広がり、その中央から堂々たるライオンが姿を現します。まるで花々がたてがみと一体化したように構成され、自然と動物が調和する大胆な世界観を生み出しています。青や緑の差し色が夏の空や大地の清涼感を思わせ、黄金色の装飾が光を浴びたような輝きを放ちます。切り絵ならではのシャープで緻密な線と透けるような彩色が重なり合い、力強さと華やかさを同時に感じさせる、まさに夏を象徴する一枚です。

この作品は、空間に夏のエネルギーと明るさを呼び込みます。ひまわりの鮮烈な色彩は生命力と希望を象徴し、ライオンの堂々とした姿が勇気や自信を与えてくれます。夏らしい爽快感と太陽のような輝きは、部屋全体を明るく照らし、見るたびに元気をもらえる存在となるでしょう。切り絵特有の立体感は光の変化で印象が移ろい、時間帯によって異なる表情を楽しめます。季節のインテリアとしてはもちろん、一年を通して力強さを感じさせる作品です。