岩本夏樹 「夏のひと皿」

藍色の器に描かれた涼やかな文様の上を、愛らしい金魚がゆったりと泳いでいるように見えます。赤と黒の斑模様をまとった丸い体は、どこかユーモラスでありながらも愛嬌たっぷりで、見る人の心を和ませます。器の幾何学的な構成と、金魚の柔らかな曲線が響き合い、静と動がひとつの画面に調和しているのが印象的です。まるで食卓に夏の涼を運んできたかのような清々しさが漂い、眺めているだけで心地よい風を感じさせてくれる作品です。

藍色の器と金魚を組み合わせた爽やかな水彩画です。赤と黒の模様を持つ金魚の丸みのあるフォルムが愛らしく、器の文様と対比することで作品全体にユニークな存在感を生み出しています。和の美意識を感じさせる青と白の色合いは、夏の涼やかさを表現し、インテリアとしても涼感を添える一枚です。観賞魚の持つ愛らしさと伝統文様の落ち着いた印象が融合したこの作品は、季節を彩るアートとして、和室にも洋室にも馴染むデザインとなっています。