岩本夏樹 「匂い立つ秋」

二匹の黒阿蘭陀金魚が、黄金に輝く大輪の菊に身を寄せ合うように描かれています。金魚の黒と金の斑模様は力強くも華やかで、長く伸びる尾びれはまるで舞う衣のように優雅です。二匹が並ぶ姿には親密さと艶やかさが漂い、女性的な色気すら感じさせます。鮮烈な黄色の菊は秋の深まりを告げるとともに、生命の輝きを象徴し、金魚の妖しげな美をさらに際立たせています。儚さと艶やかさが調和する、印象深い作品です。

二匹の黒阿蘭陀金魚と黄金色の菊を組み合わせた幻想的な水彩画です。黒と金のコントラストが美しい金魚は、女性的な艶やかさと優雅な雰囲気をまとい、観る者を魅了します。寄り添うような二匹の姿には親密さが感じられ、背景の鮮やかな菊が秋の香りと生命の力強さを象徴しています。観賞魚の持つ美と儚さを見事に表現した本作は、インテリアアートとしても華やかさと深みを添えます。金魚や花を題材にした美術作品をお探しの方におすすめの一枚です。